大我

9歳(当時)にしてJAZZの名門レーベル『Colombia/SAVOY』と日本人3人目となる契約を結ぶ。異例の同時2枚リリースにてのメジャーデビューだったが、これはジャズ史上最年少でのリーダーアルバムで、ジャズ史に刻まれる偉業と称され、また全国各地のリーダー公演も評価されたことから、ギネス社から「世界最年少プロドラマー」として正式に認定された。
その際のニューヨークでの受賞記念記者会見は全世界に放映され、幅広く知られる存在となる。
ギネスブック巻頭ではマイケル・ジャクソンと並び紹介されるなど、ジャズ界を牽引する最も有望な存在として世界を驚かせるが、 その活躍はジャズだけにとどまらず、クラシカルパーカッションをマスターして15歳でジュリアード音楽院プレカレッジに合格するなど多彩な広がりを見せ、現在世界を駆け巡る音楽大使として活躍中。





母のお腹の中からジャズを聴き始め1998年7月9日誕生。
寅年(Tiger)生まれでもあることから大我と名付けられる。
ジャズクラブ屋根裏のゆりかごで数多くのジャズライブの音に触れ、ジャズを「日常の音楽」として体に染み込ませる。 3歳の頃からはフライパン、鍋、食器を相手に菜箸でジャズビートと格闘。当時、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスのリズムセクションに憧れ、実際にロン・カーターと出逢えたのもこの時期であり、リズムセクションとしての自覚が芽生え始めた。
5歳から西代一博に師事し本格的にジャズドラムを始める。のちにクラシックピアノを西代宏子氏に、音楽理論を井上丹氏に師事し、ジャズにとどまらない幅広い音楽性を養う。 また、2013年一念発起、坂上弘志氏(関西打楽器協会理事長)にクラシカルパーカッションを師事。わずか半年でクラシカルスネアのみならずティンパニとマリンバもマスターし、2014年米国クラシックの最高峰ジュリアード音楽院プレカレッジに15才で見事合格。大きな音楽的成長を遂げる。

幼稚園在籍中から関東・関西・ニューヨークのジャムセッションへ参加。 著名ミュージシャンのライブ乱入を繰り返し、同時に3年間、寒風に立ち向かい、熱射に打たれながら、 150回に及ぶストリート演奏でジャズの成り立ち、根本を体感。「心に届き感動を共有できるジャズ」としての音楽観を育てながらのこの活動は日に1000人以上もの足を止め、釘づけにし、感涙と歓喜に包まれる事となる。そのパフォーマンスが各種マスメディアに大きく取り上げられ"ジャズの申し子"として注目を集め、6歳10ヶ月でプロデビュー。同時に自己レーベルより【I got jazz】を収録DVD発売。またそのインパクトから、ジャズクラブの客席に少年少女が集い歓声を上げるという、ジャズ界初の現象を巻き起こした。

 幼稚園の頃からジャズ界屈指のプレイヤーを招聘する「大我リアルジャズ・シリーズ」を展開。 同時に自己リーダーバンド「Tiger & The Giant Steps」、「Tiger & The Silverbacks」、「Tiger & The Owl Band」、「Tiger & The Demon's Eyes」、「Tiger, Burning Bright」、「Tiger, Jazz Expedition」等を結成し、全国ツアー及びジャズフェスに出演。又、日野皓正(tp)&西山満(b)の双頭バンド「New Directions」のドラマーとして2年間参加。 巨匠ハンク・ジョーンズ(p)をはじめ、ジャズ界の名門マルサリス家の家長エリス・マルサリス(p)、ニューオリンズジャズの第一人者カーミット・ラフィンズ(tp,vo)、 ソニー・ロリンズ・バンドのクリフトン・アンダーソン(tb)、ジャコ・パストリアス・グループのオテロ・モリノー(std)、アート・ブレーキーの長女エブリン(vo)、 セサミストリートの音楽監督ボブ・クランショウ(b)、ゲイリー・バーツ(ss)、ジョン・ディマルティーノ(p) エド・ハワード(b) パット・ラバーベラ(ts) ドン・トンプソン(p)  ヘンリー・フランクリン(b)、ゼイン・マッセイ(sax) マーロン・ジョーダン(tp) コリー・ヘンリー(tb) ジェイソン・スチュワート(b)、デビッド・トーカノウスキ(p)  ケビン・モリス(b) イヤーミヤフ・イスラエル(ts)、 穐吉敏子(p) 日野皓正(tp) 渡辺貞夫(as)、北村英治(cl)、前田憲男(p)、辻佳孝(p)、西山満(b)、市川修(p)、市川芳枝(vo)、山口武(g)、MITCH(tp)、大塚善章(p)、竹田一彦(g)  藤井貞泰(p)、唐口一之(tp)、宮哲之(ts)、板橋文夫(p)、辛島文雄(p)、椎名豊(p)、クリヤマコト(p)、渡辺香津美(g) 小島良喜(p)、KANKAWA(org)、トミー・キャンベル(ds)、カルロス菅野(perc)、 清水興(eb)、ポール・ジャクソン(b)、ハービー・トンプソン(vo)、タッド・ローリー(tb)、 金澤英明(b)、石井彰(p)、多田誠司(as)、鈴木央紹(ts)、鈴木孝紀(cl)、藤原清人(b)、井上陽介(b)、安ヶ川大樹(b)、中村健吾(b)、谷中秀治(b) コモブチキイチロウ(b) グレッグ・リー(eb)、 ハル・高内(g)、井上智(g)TOKU(fgh)、松本佳子(vo)、阿川泰子(vo) マリーン(vo) SHIHO(vo)、川嶋哲郎(ts)、トム兼松(g)、木村知之(b) 福呂和也(b) 名古路一也(b)、出宮寛之(b) 工藤精(b) 河村英樹(ts) 生田さち子(p) 園田智子(p)、安井さち子(p)、加納慎吾(p)、武井努(sax) 西川サトシ(b) 馬場孝喜(g) 権上康志(b) 宮川純(p) 井上銘(g) 黒田卓也(tp) 松井宏樹(as)、山本昌弘(as)、広瀬未来(tp)、坂崎拓也(b)、吉本章紘(ts)、早川唯我(as)、 宮間利之&ニューハード、佐渡裕&シエナウィンドオーケストラ等と共演。

05年7歳でニューヨークに渡り、ミンガス・ビッグバンドやVSOPのエディ・ヘンダーソン(tp)、エリック・アレキサンダー(ts)、ライアン・カイザー(tp)、マイク・ルドン(p)等と共演。そのライブが一躍マンハッタンの話題となり、各ジャズクラブから出演オファーが殺到。その後のハーレムでの初自己名義ライブ(7歳)では「老練な黒人ドラマーのような本物の4ビート感覚」「エルビン・ジョーンズの再来」「アート・ブレーキーの生まれ変わり」等と絶賛され、「大我の背中にはファスナーが付いていて、その中にはジャズのルーツを大切にする黒人のドラマーが入っているに違いない!」と、日本よりむしろNYの大物ジャズメンの間で知られる存在となる。  08年、一時アメリカを拠点にし、ニューヨークとニューオリンズというジャズの2大メッカにて自己名義ライブとレコーディングを実現。 NY名門「ヴィレッジ・ヴァンガード」ではルー・ドナルドソン(as)、デイヴィット・ウォン(b)と、ジャズの伝説的老舗「ミントンズ」では大我のバースデイライヴが行われ、シュガーヒルバンドとの共演は、地元黒人コミュニティに衝撃を与えた。近年最もホットなクラブ「スモーク」では、エディ・ヘンダーソン(tp)、ジョン・ファーンズワース(ts)、カールトン・ホルムズ(p)、ドゥエイン・バーノ(b)等NYを代表するプレイヤーを従え出演。1ブロック先まで長蛇の列ができたこのNYのライブには、噂を聞きつけたケイコ・ジョーンズ女史が訪れ、後日、最も尊敬する巨匠ドラマー、エルヴィン・ジョーンズの自宅に招待される。彼の遺品・遺作・志に感銘を受け、国境・差別を超えた音楽の輪を広げる活動の展開を追求するようになる。 フランク・シナトラ、マイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、プラシド・ドミンゴ、スティング、ビヨンセ等がレコーディングしたニューヨークの名門「クリントンスタジオ」にて最高峰黒人ベーシストのバスター・ウィリアムス、世界屈指の白人トップピアニスト、ベニー・グリーンとともに、3rdアルバム「A Time In New York」を収録。翌09年2月には同メンバーで全国ツアーを敢行。人種や言葉を超えた三世代トリオによる濃厚なジャズの対話は、大きな感動とともに高い評価を受ける衝撃のツアーとなった。

 ニューオリンズでは地域最大のジャズ専門ラジオ番組WWOZに出演。その後のルイ・アームストロング像の見守るライブハウス「ドナ」で、初のニューオリンズライブを大成功させ、ニューオリンズの街に大歓迎された。地元のカリスマミュージシャン、カーミット・ラフィンズ(vo, tp)、デルフィーヨ・マルサリス(tb)、マーロン・ジョーダン(tp)、ジョージ・フレンチ(vo, b)等大物との共演は、復興の遅れる街中で希望の話題となり、「私達のジャズブラザー大我(Tiger)」としての名が、黒人コミュニティを駆け巡る事となった。また、"ルイ・アームストロング・サマーキャンプ"のゲストに招かれ、地元中学生達にJAZZを逆輸入するという現象はショッキングな出来事として、子供たちの目を輝かせた。滞在中地元ミュージシャンと、セカンドラインに象徴されるストリトパフォーマンスを観光客が足を踏み入れない地区で体得。ミシシッピー川から北上したジャズのルーツを探る旅を続けた。


 主なBig公演として、シンガポール大統領から招待されたシンガポール国内でのコンサートへの出演及びチャリティー事業へアジア人として参加。横濱ジャズプロムナード・ランドマーク大ホールでは穐吉敏子のトリオで演奏。三笠宮殿下の「愛のコンサート」では日野皓正、山下洋輔、渡辺香津美という日本ジャズ界を代表する3巨頭とのコラボレーションに臨み圧倒的なパフォーマンスを披露した。 自己リーダーバンドとしては、スペインにて開催された世界最大級ファッション祭で三日間に及ぶパフォーマンス他、韓国国際ジャズフェスティバル、韓国ソウルドラムフェスティバル、銀座インターナショナルジャズフェスティバルに日本代表として出演。東京JAZZ・ショウケース、日比谷公会堂サマージャズ、同・ビッグバンドフェス、ブルーノート名古屋、ディズニーランド・イクスピアリ、上賀茂神社国宝神殿、通天閣、神戸国際会館復興10周年事業、関西打楽器フェスティバル、Co Festa、東京都庁前広場、京都国際会議場・日本呼吸器学会シンポジュウム、精華大学講義&公演、茅野市政記念コンサート、宮崎シーガイヤJAMナイト等。 演奏活動の一方、NYのグレッグ・バンディ、ルイス・ナッシュ、ケニー・ワシントンなど、本物を継承する名ドラマーたちと親交を深め、常にリアルジャズを追求し続けている。 又、クラッシック界の世界的指揮者・佐渡裕やヴァイオリニスト・古澤巌との共演、作曲家・神津善行の音楽講座での公演、ロック界カリスマギターリストCHARとの共演、阪神タイガースFUN感謝デーへの出演等でも話題をさらう。

 これまでのメディア露出は「題名のない音楽会」、「タモリのミュージックステーション」、「徹子の部屋」、「小倉智昭・とくダネ」、「島田紳介・行列のできる法律相談所」、「北野武・誰でもピカソ」、「徳光和夫・Theサンデー」、「みのもんた・朝ズバ」、「フジ・スーパーニュース」、「NHKモンスター」「NHKスーパーキッズ」「ミヤネ屋」、「めざましTV」、「ズームイン」、「スッキリ」、「ピンポン」、「ラジカル」、「ハピフル」、「大阪ほんわかTV」、「なるとも」の生出演及び密着報道特集等、ジャズドラマーとして初の全国ネット全局出演を果たし注目を集めた。又、アメリカ、ブラジル、シンガポール、中国、韓国など世界のTV特集にも出演。特に2011年、中国中央電視台CCTVスタジオ収録出演は日本人として、アーティストとして初の快挙となり日中文化交流のさらなる発展に大いに寄与した。その新番組初回を大我が飾り、約7億人が視聴した。

 近年、日野皓正の著書「逆光」ではジャズ界を継承する最も有望なドラマーとして紹介される等、ジャズ界期待の逸材として最新の話題となっている。母校であるミュージックラボ(京都市)の最年少インストラクターとして、ドラマーを目指す幼児から同世代の子供達と音楽の輪を広げている。









(2014年7月現在)